従来相続税といえば、庶民には関係の無いお金持ちだけの税金と思われていましたが、2015年の税制が改正されれ、今まで対象外だった人も対象になり、税金が掛かるようになりました。
そもそも、この税金は、明治時代の日露戦争の戦費調達の為に、家督相続に税金をかけたのが始まりと言われています。
この度の改正は、基礎控除の引き下げにより、従来支払いの対象でなかった人も、税金の支払い対象となるものです。
従来の課税資産は、故人の資産から基礎控除されますのは、(5000万円+1000万円)×法定相続人数を差し引いて求めていましたが、改正では(3000万円+600万円)×法定相続人数に縮小されます。
このように今回の改正では税率が上がったのではなく、基礎控除が大きく減少したため、相続税の対象となるご家庭が増えたということです。
地方でも庭付き一戸建てを相続する場合は、もう相続税が掛かるものと考えていいぐらいだそうです。
支払いがどうなるかは相談してみなければわかりませんが、対象の方は至急に相続対策が必要になります。
上手に準備することで、税金を抑えることが出来ます。
相続対策としては、1)土地付き一戸建てを資産としているならば、親が元気なうちに2世帯住宅や賃貸併用などに建て替えをして、土地の評価額を下げるとか、2)生前に贈与する等して、資産を減らすことが考えられます。
親の不動産が借金が残っている場合は、早いうちに相続放棄するのも検討すべき対策です。
全てを手放すことも出来ますし、部分承継をすることも出来ます。
何れにしろ、無関係の税金ではなくなりましたので、対策が必要となります。